【英文法】コロン・セミコロンの意味と使い方をバッチリ理解!使う上での注意点も解説
ノックです。
今回は、コロンとセミコロンについて解説していきたいと思います!
コロンの使い方
コロンはセミコロン「;」に比べると、狭義で使い方もシンプルです。
ネイティブスピーカーに「:」はどういう意味なのですかと聞いたら、一言で「namely」と返ってくるでしょう。「namely」は日本語でいうと「つまり、すなわち」という意味です。
日本語でいうと、「つまり、すなわち」によって接続される文章は、コロン「:」が入っていいタイミングということになります。
これって、どういう時なんでしょう?あえて文法的に説明しようとすると、後に来る文章が
- 項目を沢山列挙するとき
- 前の文章の説明をするとき
- 引用句であることを表すとき
です。
項目を沢山列挙する
コロンは、そのあとに列挙するものがたくさんある時に使われます。
日本語でいうと、
というより、
私は、今日のお昼にたくさんのものを一気に食べました。
すなわち、カレーライスと、大学芋と、いちご大福と、チーズトーストと、かつ丼と、牛丼と、ハンバーグと、プリンです。**
といった方が、分かりやすくていいですね。
前者のような文章は、幼い子供が良く使う文型です。文章の最後まで聞かないと内容が分からないといった事態になりますね。
英語も同様に、「これから列挙するよ!」という意味で「:」=「すなわち」をつかいます。
You need to buy four things at the grocery store:
full cream milk, organic eggs, gouda cheese, and body shampoo. OK?
あなたはスーパーで4つのものを買わなければいけないのよ。牛乳、卵、チーズ、そしてボディシャンプーよ。わかった?
説明どおり、列挙するものがコロンの後に来ていますね。
I can say all the names of prefectures in Japan: Tokyo, Saitama, Chiba, Osaka, Kyoto, Shiga …;…;
私は日本にあるすべての県の名前を言えます。東京、埼玉、千葉、大阪、京都、滋賀…
これも、列挙のために「コロン」を入れたパターンです。
前の文章の説明をする
「すなわち」と来て繋げられる文章の典型的なパターンは、前の文章の説明になっていることがほとんどだと思います。
そのように、「:」の後には前の文章の詳しい説明になる文を繋げることができます。
簡単ですね。
I’ll tell you what he did: He's been cheating on me for almost one year and he chose her after all!
彼が何をしたのか教えてあげる。彼はほぼ1年も浮気してきて、結局彼女を選んだのよ!
皆さんが予想していた使い方でしょう。「何をしたか」と浅かった内容が、後の文章で詳しく説明されています。
また、このような使い方もできます。
Tokyo: the capital of Japan with a population of 9 million.
東京とは、人口900万をもつ、日本の首都である。
確認したいです。家のドアはロックされていますか?
この二つの文章が、このコラムの最初の例文と違うところが「コロン(:)」の前に単語が1語だけ来ているというところ。
このようにしてその1語の内容を詳しく説明するという用法もあるんですね。
引用句であることを表す
また、上の説明と似ていますが、アカデミックな文章では、「””」でくくられるセリフや引用の前に、特に「:」がよく使われます。
This is one of Shakespeare′s famous sayings: ”Brevity is the soul of wit.”
これはシェイクスピアの数ある名言の一つです。それはつまり、「簡潔こそが英知の真髄である。」です。
セミコロンの使い方
セミコロンとは、
上部にピリオド、下部にカンマのようなマークでできています。
この形から、セミコロンがどのような役割をするかを覚えておくのに役立ちます。
つまりどういうことかというと、セミコロンは、コンマよりも「長く」ピリオドよりは「短い」表記なのです。
ピリオドほど完全に文を終わらせたくはないけど、カンマよりは思考のつながりを強めに区切りたいときに使います。
セミコロンの基本的な使い方は3つです。
- 2つの完全な文章を関係させてつなぐ
- 接続副詞を使いながら2つの文章をつなぐ
- 事項を並べる
以下に一つずつ説明していますので、ゆっくり見ていきましょう。
2つの完全な文章を関係させてつなぐ
普通、大文字から始まってピリオドで終わる完全な文章を1文につなげるには、接続詞をつかってつなげますね。
I was so hungry. + I went to convenience store to buy something to eat.
私はすごくお腹が空いていた。 + 食べ物を買いにコンビニに行った。
これを「私はすごくお腹が空いていたので食べ物を買いにコンビニに行った」という文章にしたいとき、
**I was so hungry, therefore I went to convenience store to buy something to eat.
** 私はすごくお腹が空いていたので食べ物を買いにコンビニに行った。
となりますよね。
※「therefore」=したがって という意味です。
以下の例文も同じです。
I wanted to go to convenience store to buy something to eat. + I didn't go because I was watching a movie..
私は何か食べ物を買いにコンビニに行きたかった。 + 映画を見ていたので行かなかった。
この2つの文章を繋げたい場合は何を入れますか?
答えは、
「しかしながら(however)」です。
I wanted to go to convenience store to buy something to eat, however, I didn't go because I was watching a movie.
私は何か食べ物を買いにコンビニに行きたかった。しかしながら映画を見ていたので行かなかった。
のようになります。
このように様々な「接続詞」を使って文章をつなぐところを、このセミコロンでつなぐこともできるんです。
I wanted to go to convenience store to buy something to eat; I didn't go because I was watching a movie.
私は何か食べ物を買いにコンビニに行きたかった。しかしながら映画を見ていたので行かなかった。
コメントのように使う
As a student, keeping the school rules is an important responsibility; everyone, even including teachers must do to maintain the order in school.
学生として、学校のルールを守ることは重大な責任である。学校の秩序を守るために教員達を含めた皆がやらなければならないことである。
これは順接の場合の「;」の入れ方の例で、「;」以下の文は、どちらかというとコメントのような役割をしていますね。
コメントのような場合も多いですが、以下のような場合もあります。
I have a bad foot; I can’t run today.
足が痛いので今日は走れません。
こちらは「;」の前が後文に対してどのような役割をしているか分かりますか?
「理由」を述べていますよね。
「足が痛いから走れない」という形で使われています。
このように、セミコロン「;」で区切られて文章が繋がっている場合は、上記のように「順接」の流れで使われるのが一般的です。
接続副詞を使いながら2つの文章をつなぐ
しかしセミコロンは、完全な文章同士をつなぐだけではありません。
「;」の後に
- however(しかしながら)
- moreover(さらにいうことには、)
- furthermore(さらに)
- nevertheless(にもかかわらず)
- accordingly(そうして、つづいて)
- instead(代わりに)
- consequently(結果)
- besides(その上)
- therefore(したがって)
- for example(例えば)
などの接続詞をセットで使うことにより、「強調」の意義を含んで使われます。
通常セミコロンとセットで使われる接続詞は、「however」や「instead」など、言わなければ分からないものが中心です。
言わなければ分からないというのを日本語で説明しましょう。
**リサちゃんはサトシ君が好きだ。リサちゃんはサトシ君を殴った。**
このままの分だと混乱してしまいますね。
リサちゃんはサトシ君のことが好きなのに**なんで殴るの?**と疑問が残ります。
それに対して、
**リサちゃんはサトシ君が好きだ。しかしリサちゃんはサトシ君を殴った。**
と「しかし」という逆説が入ることにより、リサちゃんの心情はともあれ文章としては意味を成します。
「;」だけでは意味として不十分な場合に接続詞を入れるのが通常の組み合わせです。
では、ここで問題です。
Running is a good way to lose weight; besides, it also helps to keep your metabolism active.
ランニングは体重を落とすのに良い方法だ。その上、代謝を上げた状態を保つのに役立つ。
この文章で、上で紹介した「2つの完全な文章を関係させてつなぐ」働きをもつセミコロンとの違いが分かりますか?
答えは
「besides,」ですね。
今までにはなかった接続詞が、セミコロンの後にひょっこり出てきました。
I think; therefore I am.
われ思う、ゆえに我あり
これは、有名なデカルトのセリフですね。
「therefore」はセミコロンの後にはめったに入れないのですが、あえて入れることで、強い「強調」の意味を含んだ文章となっています。

Satoshi ate dinner; however, he became hungry an hour later.
サトシは夕食を食べた。しかしながら、1時間後にはお腹が空いてしまった。
サトシは彼の夕食を何個かのスパイスを使って作った。例えば、鳥肉はカイエンペッパーを振って作った。
ちなみに接続詞の中でも「;」セミコロンの後に置けないものもあります。
- and(そして)
- but(しかし)
- for(というのは)
- nor(でなく)
- or(または)
- so(なので)
- yet(でも)
これらの接続詞の特徴は上記のものと比べて少しカジュアルな言い方だということですね。
これらの接続詞の前にはセミコロン(;)ではなくカンマ( , )を入れます。
事項を並べる
文章中にリストを作るときに、コンマとの区別を明確にするため「;」が使われます。
このような表記は並列の内容を3つ以上含んでいる場合で、カンマ「,」との組み合わせでより列挙内容を含んだ文章を分かりやすくします。
とくに、列挙内容に2つの要素を含んでいる時、「;」が好んで使われます。
以下の文は列挙内容の要素が2つになっているので、やはり「;」が使われていますね。
Our team members are the following: Mr. Tanaka, the team leader; Ms. Yoshimoto, the member A; Mr. Yamanaka, the member B.
私たちのチームメンバーは以下の通りです。田中さん・チームリーダー、山本さん・チームメンバーA、山中さん・チームメンバーB。
次の文も形容詞が使われています。
「りんご」、「グレープ」、「洋ナシ」の属性をそれぞれ明確にしたいため、「;」が使われています。
I bought shiny, ripe apples; small, sweet, juicy grapes; and firm pears.
私はツヤツヤな熟したリンゴと、小さめで甘くてジューシーなグレープ、そして固い洋ナシを買った。
セミコロンを使わなくていいような簡単な内容の文章に見えますが、「りんご」、「グレープ」、「洋ナシ」に対して形容する言葉が複数あるため、セミコロンを使います。
上記の文章同様、この3つの果物を分け隔てる壁として「;」が使われています。
コロンとセミコロンを使うときの注意点
コロンにもセミコロンにも、口で話すときには特別に発音がされるわけではありません。
ということは、
口語で文章を話す際には通常使われないということです。
特にセミコロンは二つの完全な文章をくっつける役割をします。
すなわち、口語で接続詞を言わなかったら前後の文章のつながりが分からず訳が分からなくなってしまいます。
ここを取り違えてしまうと、思わぬ誤解にもつながりかねないのでしっかり覚えておきましょう。
コロンとセミコロンは書き言葉のみで使うということを意識しましょう。
カジュアルな場面ではコロンやセミコロンは使わない
通常、友達や家族に対してレターを書く場合、
カジュアルなライティングの場面ではコロンやセミコロンなどを使わないのが無難です。
コロンやセミコロンを使うときは、難しめの文章になってきて、「ピリオド(.)」や「カンマ(,)」だけだと説明が足りないなと思った時に、文章を一目で分かりやすくするために使うのが一般的です。
複雑で高度な文章を書けるようになるまでは頻繁に使わないことをオススメします。
慣れないうちは文章を読んでコロンやセミコロンが出てきたら理解できる程度で大丈夫でしょう。
まとめ

いかがでしたか?
今回はコロンとセミコロンの使い方について紹介しました。
いつもなんとなく読み飛ばしてしまうコロンとセミコロンですが、しっかり理解しておくとぐっと文章も読みやすくなります。
是非意識してみて下さいね!
ではまた。